座標系を解説
座標系はどれも同じ問い——地球上のどこか——に答えますが、想定する相手が違います。十進度はソフトウェア、DMSは航海の伝統、UTMとMGRSはメートル単位のグリッド作業、Plus Code・Geohash・what3wordsは共有したい人のためのものです。同じ地点に、8つの正しい呼び名があります。
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1つの場所に、8つの名前
エッフェル塔を例にとります。十進度なら 48.85837, 2.29448、度分秒なら 48°51′30″N 2°17′40″E、UTMなら 31U 448252 5411935、MGRSなら 31UDQ4825211935、Plus Codeなら 8FW4V745+VQ、Geohashなら u09tunq、そしてwhat3wordsはその3メートル四方の正方形を ///prices.slippery.traps と呼びます。どれも正しく、同じ地点を違うやり方で符号化したものです。ほかの表し方を使いにくいと感じた人たちのために、それぞれ生まれました。当サイトの座標変換ツールを使えば、これらすべてをワンクリックで相互変換できます。
緯度と経度:十進度とDMS
緯度は赤道から南北の位置を(−90°〜+90°)、経度はグリニッジ子午線から東西の位置を(−180°〜+180°)測ります。十進度はソフトウェアやAPIにとっての母語です。1つの軸につき数値1つで、並べ替えも計算も簡単にできます。精度は1桁ずつ上がり、小数2桁で約1.1 km、4桁で約11 m、6桁で約11 cmになります。渡された座標を手早く見きわめるコツは、小数の桁を数えることです。DMS(度・分・秒)は同じ数値を60進法で表したもので、バビロニア天文学から航海術を経て受け継がれました。今も紙の海図や航空、土地の法的な記述に残っています。DDM(度+十進分)は、パイロットや船乗りが日常的に使っている折衷案です。
グリッド方式:UTMとMGRS
度には厄介な点があります。経度1度の幅は極に近づくほど縮むので、距離の計算に三角関数が要ります。UTMはそれを解決します。地球を縦に60のゾーンへ切り分け、それぞれをメートル単位の平面グリッド——「東距」と「北距」——に対応させるのです。同じゾーン内なら、2つの座標を引き算するだけでメートルが直接得られます。測量士や紙の地図で歩く人、研究者に好まれるのはそのためです。MGRSは軍がUTMを包み直したもので、グリッドは同じですが、文字列の長さがそのまま精度を語る短い表記になっています。10桁の参照は1 m四方、6桁なら100 m四方です。救助隊が無線で座標を伝えるとき、この自己記述的な精度こそが肝心なのです。
人のためのコード:Plus Code・Geohash・what3words
新しい方式は、計算よりも共有しやすさを重視しています。Plus Code(GoogleによるOpen Location Code、完全にオープン)は、緯度経度を V745+VQ Paris のような短い英数字に変えます。街路住所のない場所のために設計され、Googleマップでそのまま読み取れます。Geohashは世界を入れ子状にどんどん小さなセルへ分け、1文字増えるごとに精度が上がる文字列で表します。近い場所どうしは先頭の文字が共通になるため、開発者はデータベースの索引や近傍検索に使います。what3wordsは3 m四方のすべての正方形に、よく使う3つの単語で名前を付けます。電話で伝えるにはいちばん簡単ですが、独自方式です。それをどう正直に扱っているかはwhat3wordsのページをご覧ください。どれも緯度・経度を置き換えるものではなく、その周りを包む、より親しみやすい包装です。
どれを使えばいい?
ソフトウェアやAPIに地点を渡すなら、十進度で小数5〜6桁。航空図や土地の権利証を読むなら、DMS。紙の地形図を持って歩くときや、距離を手で測るときは、UTM。音声無線で正確にやり取りするなら、MGRS。ほかの人に自分の位置を伝えるなら、Plus Codeかコピーした緯度経度——どちらもたいていの地図アプリで使えます。そして相手がただあなたを見つけたいだけなら、座標は使わずに、現在地ページから地図のリンクかQRコードを送りましょう。いちばん良い座標系は、受け取る側が考えなくて済むものです。
よくある質問
十進度とDMSはどう違いますか?
座標の小数点以下は何桁あれば十分ですか?
UTMとMGRSは何が違いますか?
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